[AES 2015] 第69回米国てんかん学会
2015年12月4日~8日 Philadelphia
てんかん患者の突然死(SUDEP)のリスク低減のための公衆衛生学的介入
Public Health Interventions to Reduce SUDEP Risk
Dale C. Hesdorffer氏
Columbia University, USA
てんかん患者の死因として最も頻度の高いのは突然死である。米国・Columbia Universityの Dale C. Hesdorffer氏は、教育講演において、てんかん患者の突然死(SUDEP :Sudden Unexpected Death in Epilepsy)のリスクを低減するために実施可能な公衆衛生学的介入とその可能性について解説した。
てんかんの一次予防は不可能であるが、二次予防は可能である。例えば、てんかんを早期に診断・治療し、てんかんの進行を遅らせ、発作の再発およびそれによる怪我、事故、自殺、SUDEP (Sudden Unexpected Death in Epilepsy)などの不幸な転機を防止する戦略を確立することである。
てんかんの疫学の実際
What are the Epidemiological Facts?
Elaine Wirrell氏
Mayo Clinic,USA
小児てんかんの疫学調査はカナダ、米国、フィンランド、オランダ、デンマーク、オーストラリア、英国などから多数の報告がある。米国・Mayo Clinic のElaine Wirrell氏は、教育セミナー(Special Interest group Meetings)において、小児てんかん患者の疫学に関する最新の知見を解説した。
小児てんかん患者の死亡率については、Wirrell氏らが実施した2,239例を対象とした追跡調査において、一般小児と比較して5-10倍高いことが示されている。