[EULAR 2011] 欧州リウマチ学会
2011年5月25日~28日 London United Kingdom
RAの早期診断、早期治療の重要性:その理由と実践法
J. S. Smolen氏
Medical University of Vienna and Hietzing Hospital, Vienna, Austria
"EARLY DIAGNOSIS AND TREATMENT ARE IMPORTANT: WHY AND HOW?"と題するセッションでは、関節リウマチ(RA)、脊椎関節炎、変形性関節症などの骨・関節疾患を早期に診断して治療することの重要性が論じられた。その中でSmolen氏は、RAはなぜ早期から治療する必要があるのかを解説し、早期診断を実践する具体的なアプローチを紹介した。
「RAの罹病期間は何十年にも及ぶことが多いが、なぜ早期から治療をする必要があるのだろうか」。Smolen氏は、この基本的な疑問を提示して講演をスタートさせた。
ACR/EULARによる新しいRA寛解の定義:患者による全般評価は厳しすぎるか
M. Vermeer氏
Arthritis Centre Twente, University of Twente and Medisch Spectrum Twente, Enschede, The Netherlands
昨年秋のACR2009では新しい関節リウマチ(RA)の分類基準が発表されたが、この分類基準を関節炎発症早期2010年に米国リウマチ学会(ACR)と欧州リウマチ学会(EULAR)が共同で提案した新しい関節リウマチ(RA)寛解の定義では、疼痛関節数(TJC、28部位)、腫脹関節数(SJC、28部位)、C反応性タンパク(CRP、mg/dL)、患者による総合評価(VAS-GH、0~10スケール)のそれぞれの項目で1以下を満たす必要がある。しかし、VAS-GHが寛解の指標となりうるのかについては議論が続いている。そこでVermeer氏は、VAS-GHと臨床指標との関連性について検討し、その結果を"REMISSION: NEW CRITERIA! NEW OUTCOMES?"と題するセッションの中で報告した。
RAの治療において寛解は最も重要な治療のターゲットであり、寛解を達成することで関節破壊や機能障害の進行を抑制することができる。しかし、寛解の定義は定まっておらず、これまでにもDAS28寛解、Clinical Disease Activity Index(CDAI)寛解などさまざまな提案がおこなわれてきた。ACR/EULARが提案した新しい寛解基準は、それらを統合し、かつ臨床転帰を良好なものとするために、従来の基準に比べて厳しいものとなった。しかし、Vermeer氏は、客観的な臨床指標は良好であるにもかかわらず、VAS-GHスコアが高く、寛解と判定されない患者が数多く存在するのではないかと考え、その仮説の検証を試みた。


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