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学会レポート 世界各国の学会で発表された医療情報を掲載しています。

海外[ASCO 2010] 米国臨床腫瘍学会

2010年6月4日~6月8日 Chicago U.S.A.

ALK陽性非小細胞肺癌患者に対する経口ALK阻害剤クリゾチニブの有用性

Y. Bang氏ほか
Department of Internal Medicine, Seoul National University Hospital, Seoul, South Korea

クリゾチニブ(PF-02341066)はALK・MET/HGF受容体へのATPの結合を選択的に阻害する新規経口チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)である。非小細胞肺癌(NSCLC)患者の約5%はEML4とALKの融合遺伝子(以下ALK)を保有しており、ALK保有例ではEGFR-TKIは無効である。そのため、ALK陽性NSCLC細胞にアポトーシスを誘導するクリゾチニブには、ALK陽性進行NSCLC患者の治療選択肢として大きな期待が集っていた。こうした背景のもと、韓国のBang氏らは、ALK陽性NSCLC患者に対するクリゾチニブの有効性と安全性を検討し、その結果を報告した。

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EGFR変異型非小細胞肺癌切除後のエルロチニブ・アジュバント療法(第II相試験)

J. W. Neal氏ほか
Massachusetts General Hospital Cancer Center, Boston, MA

非小細胞肺癌(NSCLC)患者では腫瘍切除後にアジュバント療法を行うことで生存期間が5~10%延長するが、再発リスクは高い。一方、上皮成長因子受容体(EGFR)活性化変異を有する腫瘍ではEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)に対する感受性は高く、その性質は再発例であっても変わりはない。そこでNeil氏らは、EGFR変異型かつステージI~IIIAのNSCLC患者を対象に、EGFR-TKIであるエルロチニブを用いたアジュバント療法の安全性と有効性を検討する第II相試験を行い、その結果を報告した。

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